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2010年12月 アーカイブ

自由主義と社会主義

工場に非常に優れた機械を入れても、他が全体的に上がっていかないと近代化はできません。


ですから、調整をしなければなりません。


あるいは、ある部分だけ、例えば鉄鋼にかんしてだけ近代化しようとしても、遅れた関連諸部門に足を引っぱられて無理になります。


あるいはまた、成長を急いで大いにカネを使うと、財政が破綻したり、インフレになったりします。


そこで調整が必要になります。


そうした意味の調整です。


ですから、積極的な意味では重要なのは改革なのです。


この改革の名の下に中国が進めている最も重要な方向は、生産責任制の導入です。


生産責任制は農業から始まりました。


中国では革命後、土地は全部国有化し、人民公社を作って各農村が一つの共産共営集団になっていました。


公社はいくつかの生産隊に分かれ、農作業はみな共同でやり、最初は食事も共同でしていました。


ところが、これでは、当然能率が上がりません。

自由主義と社会主義 2

みんなが共同でやり、同じように食事をとるのなら、人間はできるだけサボろうとして、結果としては能率が上がりません。


中国ではそうしたやり方を、大きな鍋の飯を一緒に食うやり方、「吃大鍋飯」として批判されるようになってきました。


そこで、各家が請け負うやり方が考えられたのです。


一種の請負制です。


一定の土地の耕作を請け負ってものを作り、一定のものを納めなければなりませんが、それ以上に残ったものは自分で自由に処理をしてもいいというわけです。


・・・これは、昔の地主と小作の関係、小作が地主の土地を借り一定の小作料を払ってあとは自分が自由にできるのと似ています。


ただ、地主が国家だという点が決定的に違うが、ともあれ、これによって能率が非常に上がってきました。


このようなことはわかりきったことで、やればやるだけ剰余が出て、それが自分のものになるとすれば、能率は上がるはずです。


「萬元戸」という大変な金持ちの農家が出てきたのもそのためです。


ここに当然、所得格差が出てくるが、それは競争をすれば必然的に出てくることで、ある程度は仕方がないことです。


しかし、これによって非常に農業の能率が上がったため、それを工業にも適用していきました。

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