進行するアメリカ病 2
製造業の一般労働者に限定すると、落ちこみはもっと急激となります。
彼らの実質賃金は1979年に3・4%、80年には5・5%も、連続して落ちこみました。
これに対し1970年代ははげしくインフレが高進したから、食費や燃料・住居費の値上がりで、彼らの生活水準は、豊かさへの期待とは反対に、はげしく低下しました。
アメリカ主要産業で、ひとつは国内市場の、もうひとつは世界市場における、それぞれのシェアの、最近20年間の変化を示しているものをみるとわかります。
ヨーロッパや日本の経済がすっかり立ち直った1960年当時でさえ、アメリカは依然として先進国全体の製造業輸出の4分の1以上を占め、国内市場の98%を支配していました。
・・・しかし、それ以来20年間、アメリカ工業製品の競争力は市場シェアの低下とともに下降線をたどり、アメリカ国民の生活水準の、いっそうの相対的な落ちこみをもたらしたのです。