近代は「西洋の時代」 3
日露戦争の終結には、むしろロシア側にやむをえない事情がありました。
内乱が起こり始めており、当時日本のスパイもモスクワに入って、ひそかに革命運動を支援し、後方撹乱をしたわけです。
他方、あの頃、日本は非常に多くアメリカの援助を受けていました。
日本の軍隊のなかにはアメリカの将校もいました。
・・・のちに日本占領軍の最高司令官になったマッカーサーもその一人で、当時の日本の軍隊での見聞が、彼の日本占領政策を方向づけたともいわれています。
こうした彼我の状況のなかで、奉天までが精いっぱいの日本は講和の仲介をアメリカに依頼し、アメリカが仲介役となってポーツマスで講和条約が結ばれたのです。
そういう形でやっと日露戦争が終わりました。
・・・しかし、それにしても、有色人種が白人と戦って勝利をおさめたということは、特記すべき歴史的事件でした。
日露戦争は20世紀の初め、1905年に終わりましたが、それまでどんどん世界に伸びていた白人勢力が、ここで一頓挫を来たすことになりました。
しかし、その後の日本の歩み・・・
ことに第一次大戦以降のわけても大陸に対する日本の行動は、大変に残念な動きをしたのです。